「何者」を観て
映画「何者」を観て、最初はなんて言って良いかわからなかった。
いつもは話の出来とか、監督の狙いとか、キャストの演技の良さとか考えていたけど、そう言うのは違って、映画をわかった気になるための言葉で納得したくないと思った。
今は作品の内容についてよりこんなことを思う。
就活の時の辛い悩みは、今も本当は続いている。続いているけど、向き合わなくて良くなっているだけだ。
就活は自分が必要な存在じゃないんじゃないか、自分は何なんだ、と強制的に考えさせられるイベントだと思う。
本当は今も自分はなんだって考えられる。
困らないから考えなくて良いだけ。
何かしらの理由付けたり、楽しい毎日で考えなくて良いだけだ。
今は本当に考えなくなった。
理由つけて、楽しいことしてたら良いから。
考えなきゃいけないのに、考えなくて済む方法ばかり考えてたんだと思う。
あと、仲間や友は大事だと思った。
自分を見ていてくれるし、感じたことを表現してくれる。
劇中で自分の道を自分のやり方で、進もうとする人に「頭の中では傑作」って言葉をかけるシーンがあるんだけど、自分で自分を見るって不安な時ほど安心したいから優しくなっちゃうんだと思う。
でも、仲間や友がいれば、直接伝えられなくても、自分がまわりからどう見られてるか気が付けるチャンスが増えるんだと思う。
自分について考える。
自分について知る。
これは困る時だけじゃなくて、いつも就活中と同じくらい悩めるものだってわかった。