「湯が沸くほどの熱い愛」を観て

湯が沸くほどの熱い愛、心のうちにある母の熱い愛。

 

家族愛が題材の映画だが、感動的なだけじゃない。タイトルに違わないやりすぎなくらいの熱く心を燃やす母の愛を描いている。

観る人は以下のあらすじも見ないで見て欲しい。

本当に設定がやりすぎな話だと思う。母の愛は想像を超える。

感動というだけで充分なくらいなのに、その熱い愛に胸打たれる。

 

 

あらすじ(公式サイトより)

余命2ケ月。私には、死ぬまでにするべきことがある。
銭湯「 幸 (さち )の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと 出 奔 し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。


○家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる

○気が優しすぎる娘を独り立ちさせる

○娘をある人に会わせる


その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を 葬 おく ることを決意する。

 

 

以下ネタバレ含む

たんたんと描かれるが母双葉が置かれている状況がとんでもない。

娘と2人でくらす双葉は余命2ヶ月。娘はいじめられっこで学校に行きたがらず。一年前に家出した夫は知らない女(違う男のところに行ってしまった)の子どもと2人で生活していた。その子は夫が昔その女と作った子どもだと言う。

そんな4人で銭湯を再開する。日に日に病魔が体を弱らせて行く。

でも、それだけじゃ終わらない。

 

実は娘は実の子じゃない。そして、双葉自身も母に捨てられた子だった。しかも、最終的に双葉の母には自分にはそんな子はいないと言われてしまう。

 

双葉の強さはすごすぎだよ。

双葉の目指すみなのあるべき姿への熱い思いが、本当に母の強さで、強いだけじゃなくて熱い。

 

ここまで、熱い熱い言うと暑苦しいみたいだけど、そうではない。

ここ最近では一番感動した。やりすぎな設定だけど、熱い熱い思いを考えれば、これでよいと思う。

 

思った以上の良い作品だった。