「英国王のスピーチ」を観て

信じることができる友がいる、その事がどれだけすごいことなのかを描いた作品。

「英国史上、もっとも内気な王。」なんてキャッチコピーが付いていたから、コメディー的な話かと思っていたが、友情と言うものの大切さを考えさせてくれる話だった。

信じることができる友人がいれば、対等に向き合って話をしてくれる友がいれば、王が挫けるその重い責務と自信のなさを補い支えてもらうことができる。

友は偉大だ、自分以外の人として自分と向き合い、自分を思ってくれる、自分を大きく支える

存在だ。

 

あらすじ(wikipediaより)

1934年、大英帝国博覧会閉会式で、ヨーク公アルバート王子はエリザベス妃に見守られ、父王ジョージ5世の代理として演説を行った。しかし、吃音症のために悲惨な結果に終わり、聴衆も落胆する。

エリザベスはアルバート王子を説得して、言語療法士であるオーストラリア出身のライオネル・ローグのロンドンのオフィスをともに訪れる。独自の手法で第一次世界大戦の戦闘神経症に苦しむ元兵士たちを治療してきたローグは、王室に対する礼儀作法に反してアルバートを愛称のバーティーで呼びつけ、自身のことはローグ先生ではなくライオネルと呼ばせる。ローグの無作法に反発し帰りかけたアルバートに、ローグはシェイクスピアの『ハムレット』の台詞を朗読できるかどうか、賭けを持ちかける。ローグは音楽が流れるヘッドホンをつけさせ、アルバートには自身の声が聞こえない状態でその声をレコードに録音する。途中で腹を立てて帰ろうとするアルバート王子にローグは録音したばかりのレコードを持たせる。

 

 

 

作品は史実でありながら、とても観やすくライオネルとバーディーが友情を築いて行く様が、伝わるものであった。

 

友だちの少ない私には、きっと気づけない共感や感動が描かれているのかもしれない。

そんな私でも友の素晴らしさが誇大に美化されずに伝わる、それだけで十分素敵な映画だ。